「勉強で友達に勝ちたい」
「スポーツでいい成績を出したい」
「企業したい」「恋人を作りたい」
「新しいビジネスを始めたい」
でも、私にはできない(金銭面、偏差値、性格的に、脳の容量的に)。
常にLIMIT(制限)が付きまとい、そのLIMIT(限界)を超えることができない。
学び方を学ぶためには、これまでの学び方を変えなければならない。
内に秘めるLIMITの存在を知り、壊す必要がある。
それが学び方を学ぶ最初の一歩だ!
概略
筆者は幼少期、スーパーヒーローにあこがれていました。しかし、あるとき学校で脳を損傷。
それからは、覇気がなくなり、注意力が落ち、覚えることが困難になりました。先生から「脳の壊れた子」というレッテルを張られ、「目立たないこと」これを意識して生活。
そのレッテルは、彼の中にリミットを生みました。
あるとき、彼はあることに気づきます。
何(スペイン語、歴史、数学、科学)を学ぶかに関する授業は合っても、
LIMITLESS 超加速学習
どう学ぶかを教えてくれる授業は1つもないことに気づいた。
それから、彼は脳科学、学習術、速読など「学ぶ方法」に関する本を読み続けました。そして、内容を実践していくうちに、自分の脳を思い通りに動かせるようになり、今では「学び方」を世界に広めています。
今では、彼の「学び方」はグーグルやSpaceXでも導入されています。そして、本冊では「学び方」の1部分が1冊にきれいにまとめられています。
『LIMITLESS 超加速学習』では以下の流れで話が進みます。
- リミットレスへの導入
- マインドセット
- モチベーション
- メソッド
3つのM
もし、皆さんが本来のポテンシャルを出せていないのなら、原因は以下の3つの領域のどれかにあります。それぞれ100ページ近く、しっかりとボリュームがあるので、1つずつ例を出して見ていきましょう。
マインドセット
固定観念、間違いの恐れ、他人からの批判への恐れ。これら、自分の動きに制限をかけるようなマインドは誰にでも存在します。
1つ、固定観念のマインドセットについて例をあげます。
友達と会話しているとき、「〇〇できないんだよね」「〇〇の才能ないんだよね」と話したり、あるいは、心の中で「やっぱり人と会話するのは苦手」と思っていることはしばしばあります。この心の中の発言が固定観念です。
なぜなら、根拠がないからです。というのも、会話の中で友達から「〇〇全くできないよね」とか「人としゃべらない方がいいよ」と言われましたか?友達は真剣に話を聞き、ある程度共感してくれたのではないでしょうか?
であれば、その心中の発言はあなたの深読み、勘違い、思い込みで生まれたのでしょう。普段の生活で思ってはいるけど口に出さないことが本当にそうなのか自問自答し根拠があるかを確かめます。
固定観念の存在に気づき、根拠があるか確認しましたね。ここで、固定観念を倒すためにペルソナ(あなたに似ていない)を作ります。
僕の場合、
ネガティブな気持ちになったら「マイク」が出てきます。
「マイク」は僕にネガティブな事件が起こると出現します。
彼は頭を抱え、うずくまり、恋人の前で「なーんて日だ!!」と叫びます。
「マイク」が出てくると「また出た笑」「こんなになりたくない!」と、内なる固定観念や批判と自分が嫌な人やイメージを結びつけます。このように、自分の中にペルソナを作ることで、固定観念を上書きしていきます。
- 固定観念の存在に気づく
- 根拠を探す
- 新しい信念を作る
この流れでlimitを見つけ調査し壊しましょう!
モチベーション
モチベーション維持の方法についてです。
やりたいことはある。でも、集中して続けられない。
こんな経験をしている方は多いのではないでしょうか?
そんな方はフローという状態を自分でコントロールできるようになれば集中力を高めることができます。フローとは、1つの活動に没頭するあまり、ほかのことが気にならなくなる状態のことです。
ゲームをしていたらあっという間に3時間、スポーツで気づいたら2時間経っているという経験をしたことがあるはずです。実はこの現象はフローによるものです。
ゲームの難易度が高すぎると、イライラが募り、その感情が集中を妨げます。逆に、低すぎると、注意が外に向き、1つの活動に没頭できません。
そこで、少し難しい程度の適度なハードル設定をすることで飽きずに長時間ゲームを出来ます。
ドラクエやポケモンのゲームでは、あるボスを倒すまで、レベルの上限や経験値の制限など、主人公が余裕でボスを倒せないように調整されています。
ボスを倒したり、何かアイテムをゲットするとレベルアップが簡単にできるようになります。
これは主人公が常にぎりぎりの戦いをするような仕組みです。
ゲーム会社は、ゲームを常に適度な難易度設定をすることで、プレイヤーがフローに入ることを促し、熱中するための環境を作り出しています。
フローが起きやすい環境設定や心身の状態を整える方法については長くなるので省かせていただきます。
メソッド
この章では、以下の様な学ぶための方法を学びます。
- 4-7-8呼吸法
- アクティブリコール
- 嗅覚を活用する
- 脳にいい音楽を聴く
- 直線的思考でなく指数関数的思考
- 人の名前の覚え方
- 速読のコツ etc.
ところで、皆さんは物を覚えるとき、どのように覚えていますか?紙に書く、音読をする、ノートにまとめるなど様々な方法があると思います。
ここで、覚えるためのコツを2つほど紹介します。
単語を物語に仕立てる
毒キノコ、Fe、卑弥呼、ヘッドホン、SpaceX
1時間後、もう一度アウトプットできるでしょうか?
ただ普通に覚えるだけだと、1週間後には忘れていると思います。しかし、単語を物語に仕立てることで長期的に覚えることができます。
実際に上の単語リストをもとに物語を作っていきましょう。
森を歩いていると毒キノコを発見します。
自分が持っているFe(鉄)の剣で毒キノコを突っついてみると、
なぜか卑弥呼が現れて、鉄と毒キノコの危険性についてうるさくしゃべり始めます。
耳をふさぐためにヘッドホンを付けてニュースを聞いていると、
「SpaceXの有人ロケットが火星に無事着陸!」という速報が入ってきました。
この方法は受験などでも利用され、長期的にものを覚えることを可能にします。
この例のように、『LIMITLESS 超加速学習』では、読んでただインプットを行うだけでなく、アウトプットを促す箇所がかなりあります。なので、自ら頭の使い方を実戦形式で学ぶこともできます。
実際に1日で講演の中身を覚えたりしている著者の頭の使い方を学べるのだから、とても得をしたように感じます。
能動的に記憶する
ただノートを取り、運よく内容を吸収できればラッキー!
これは受動的な学びです。
一方、ペンの色を変える、経験と結びつける。
これは能動的な学びです。
感覚的に能動的な学びの方が脳に定着しやすいことは容易に想像できます。しかし、記憶における受動と能動を分ける要素は何でしょうか?
それがこの4つです。
- 視覚化(visualization)
- 関連づけ(association)
- 感情(emotion)
- 場所(location)
この4つのポイントを抑えることで、能動的に記憶を行うことができ、はるかに記憶活動がはかどります。ペンの色を変えることで視覚化を、経験と結び付けることで関連づけを満たしています。
変化
実践できた記憶術
僕は勉強の本質は「知る」ことにあると考えています。そして、ただ知るだけでなく得た知識を活かす必要があり、その点で記憶力の向上は必須スキルでしょう。
僕が実践した例を見てください。
視覚的な場所(美術館)で感情と関連づけて記憶する
これは単語を物語に仕立てるの内容を応用したものです。
limitと向き合う機会
僕はこれまで無意識に「できない」「苦手」という言葉を利用していたと思います。本書を通じて、自分で発した言葉がどれだけ潜在意識に関与し、行動を制限してしまうのかを知りました。
そして、今では「できない」「苦手」という言葉に敏感になり、そういう言葉をできるだけ使わないように意識しています。
また、常に僕の行動に制限を加えている何かは存在するはずです。しかし、『LIMITLESS 超加速学習』を読み終えてからは、自分が何をコンプレックスに感じ、何が足かせとなっているかに気づくことが出来ました。
これまで、日常をただ過ごすだけでは気づくことすらが出来なかったので、『LIMITLESS 超加速学習』には感謝しています。
皆さんの中にも年齢や性別、能力を理由にチャレンジの1歩を踏み出せない方がいるはずです。そんな方には、まずlimitに気づくことが自分を変える1歩だと思います。
筆者紹介
筆者、ジム・クウィックさんは、幼少期に負った脳損傷により学習困難に悩まされるも、脳のパフォーマンスを劇的に高める手法を開発。学生、高齢者、起業家、教育者、ハリウッドの大物、スポーツ選手、政治指導者、法人顧客(グーグル、スペースXほか)、国際連合、ハーバード大学など、活躍は多岐にわたる。ポッドキャスト「クウィック・ブレイン」はiTunesの教育・自己啓発ジャンルで常時トップ圏入り、オンラインコース「クウィック・ラーニング」は195か国で利用されている。
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